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「.... 北山センセー.... わかりませーん。」
授業を終えて、講師室には質問に来る複数の生徒。
「.... ここ、この定理使ってるのはわかるんですけど、解答のここから次が判んなくて.... 」
あー、
なんだかな.... .... ....
「──ここから先は、比をつかってんだ、だからここと、ここの長さをかけていて────」
今朝、会わなかったけど....
「─あ.... 判りました~有難う御座います。」
どうしようかなぁ....
このままズルズル引き摺りたくないし....
でも、
もしあからさまに避けられたら、流石に凹むかも....
あー、俺、結構女々しいのかな....
「北山先生、大丈夫ですか?」
声をかけてきたのは、化学担当の久留米(クルメ)だった。
「あ.... こんにちは。」
「さっき、生徒さんから質問受けてたときも、今も眉間にシワ、凄いですけど。」
「.... .... 。」
俺、
また、隣の事考えてたのか.... ....
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