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「はは.... ちょっとね.... 顔に出てますか?」 なんでこんなに気にするのか、 わからないけど。 「.... いつも、キラキラしてる先生が、今日はキラキラしてないというか。」 冗談混じりに久留米はくすくすと言う。 「─キラキラ?」 「はい。───ほら、北山先生はお若いですし、私なんかはもう40ですから。」 老眼、来ちゃってますよーと、笑ってプリントか何かの採点を始めた。 .... .... あーーー。 「若い.... ですか。」 20代も後半になれば。 若さなんかも吹っ飛ぶ。 変に、焦燥感にかられるのだ。 「───では、私はこれで失礼します。」 そう言うと、北山は帰路に向かった。
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