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河崎は、実家から送られてきた林檎を袋に提げて家の隣で待っていた。
夜の、涼しい風が心地好い。
帰ってきて、
インターホンを押した。
が、
どうやら留守なようで、河崎は家では待たず、北山宅の前で立っていた。
もうすぐ帰るだろう、
そう思いながら。
実際のところ、
あの顔と目を合わせる事が、怖い。
理性が、飛んでしまう。
思わず、逃げたくなり、
触れたくなる。
他人とのギャップに崩れてしまうことを恐れてる。
でも、このままでは駄目だ。
これは、
試練なのか。
甘えを断つ、
本当の意味で。
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