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大輔が死んで。
何度も自殺を試みた。
「眞殊ちゃん、大輔のことは気にしないで。貴女の事をしっかり支えてくれる人を見つけてちょうだい。──でないと、大輔が心配しちゃうわ。」
寺村の母は、その墓前でそう言った。
大輔以外の人なんて、
いないよ。
大切な人を失う悲しみが、
これ程辛いなんて。
「.... 大輔.... 嘘つき.... .... 」
一緒にって、約束したじゃん。
来年、ヨーロッパ連れていってくれるんじゃなかったの?
誕生日は、料理してくれるっていったよね?
ねぇ、なんで?
なんでよ─────
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