対処2。

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「………言いたくないならいいよ。じゃあ助けたからバイバイ」 そう言って外に出た。 だって当初の目的、街だし。 助けれたなら寄り道完了だ。 「ちょっと待ちなさいよ!」 おや、皆外に出てきた…………自分の故郷に帰るなら当たり前か。 「あっ……ありがとね!」 獣人の子に続いて皆お礼を言ってきた。 俺、精霊さんのためにやっただけなんだけどな………。 その後色んな人に、一緒に村に来ないかと誘われたが、丁重にお断りした。 1人、また1人と去っていき、残すは精霊王だけになった。 『ひのおうしゃまー』 『ひのおうしゃまー』 精霊さんたちがニコニコしながら、小さい手を振っている。 『なんだ、お前らもいたのか』 ようやく口を開いた火の精霊王は、腰にくる色気たっぷりのバリトンボイスだった。 つり目に、燃えるような赤毛をオールバックにしている精霊王さんにピッタリの声だ。 超絶イケメンは、やっぱり声もいいんだな。 なんかズルい。
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