対処2。

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そんなことを考えていたら、いつの間にか近くに来ていた精霊王さん。 『………助かった、ありがとう』 「あ、どうも」 『……それでだな、その……』 なにやら迷っているようだ。 『俺もお前についていく』 「え、ありがとうございます」 『即答かよ……』 いやだって、人は適度に多い方が楽しいし、精霊王とか頼もしいし。 ついて来いって言われたら、目的地変わるから断ってたけど。 「一緒に来てくれるとか、むしろ嬉しいです」 笑顔で言葉を返す。 『ーっ!………もう限界だ!』 「うわっ」 いきなり精霊王さんが抱き着いてきた。 『あーくそっ………俺を殺す気か』 そんな、滅相もない。 あ、精霊に好かれやすいんだっけ俺。 『俺は火の精霊王アルスカディア、アルとでも呼べ』 「あ、柏ノ木 冬司です」
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