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「うっわ…。」
ユウが学校に着くと、大きな掲示板の前に人だかり。掲示板の上部には『クラス別名簿』と大きく書かれている。
「よし、行くか…。」
人だかりを見ながら呟く彼女の目には、すでに憂いが浮かんでいる。誰でもあの中には飛び込みたくないと思うだろう。
「ユーちゃん!」
「わっ!…もぉー、いきなり驚かさないでよね、コン!」
「えへへ。ごめんね。」
出鼻を挫かれ、膨れるユウ。彼女に後ろから話しかけたのは金髪の少年。のほほんとした雰囲気を身に纏う少年だ。
彼の名はコンバート・フォーイ。変身しそうな名であるが、本名である。コンは愛称。ユウの従弟に当たる人物だ。
ちなみにショタである。それほど身長の高くないユウよりも背が低い。
遠巻きに見ている女子生徒十数名は鼻から真っ赤な忠誠心を垂れ流している。
「よし、覚悟決めるか。」
「そうだね。」
そんな視線に気付かず人込みに突っ込む二人。
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