prologue

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「「なん…だと…?」」 屈強な男子の群れに弾かれてしまった。 「もう一回!」 「え!?うん!」 「もう少し待っていればいいじゃないか。」 「「!?」」 弾かれて地面に尻もちをついたまま気合いを入れる二人。そんな無謀な事をしようとする二人に話しかけたのは白髪の少年。呆れたような顔で二人を見ている。 「あ、ウーちん。」 「ウーちんって言うな。」 ユウが見上げながら彼の渾名(命名はユウ)を呼ぶ。彼はウォーリア・ドゥーアン。ナビとトロワの間に生まれた子である。ナビはドゥーアンの家に婿入したため、名字はトロワの物となっている。 「昔はくじ引きでクラスを決めていたらしいけど、今は学長が変わって普通に教師陣で決めるらしいな。」 屈強な漢の群れを見ながらウォーリアが言う。その中で奮闘する女子生徒もちらほら。 「は?くじ引き?」 「うん、お母さんも言ってた。」 「え?知らないのって私だけ?」 鳩が豆鉄砲をくらったような顔でウォーリアを見たユウはコンバートの発言でさらに困惑する。
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