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その場にいたジェームスを除いた全員を制圧すると、俺は滑る様にコックピットへ向かう。対して、アリアは俺とは反対方向へと向かったのが見えた。
コックピット付近にいたCAが俺に気付いて手にした拳銃を向けた。
次の瞬間、躊躇い無く引き金が引かれた。
パンッ
乾いた銃声と共に弾丸が発射されたが、俺は身体を僅かに横に反らして避ける。
パンッ パンッ パンッ
立て続けに銃声が鳴り、同じ数の弾丸が迫ってきたけど、俺はその全てを避けながらそのCAに接近した。
拳銃では無理と判断したのか、そのCAはスカートの内側に隠していた小振りのナイフを抜いて構えた。
やっぱりな。
その構えを見て、そのCAがジェームスと違って本物の[砂漠のダイヤ]のメンバーだと確信した。
「ハァッ!」
突き出されるナイフの切っ先を掴み、そのまま握り潰す。
「ナッ!?」
驚くCA擬きの首筋に手刀を落として気絶をさせ、一気に先に進む。
俺とアリアが全ての[砂漠のダイヤ]メンバーを無力化したのは、それから数分後の事だった。
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