第一章 『神成』を継ぐ者

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※※※ それは、異質な三人組だった。 女二人に男一人。 勿論、それだけが異質の理由ではない。 女の一人は金糸の様な金髪をショートボブにして、そこら辺のモデルが裸足で逃げ出す様なスタイルを深紅のパンツスーツで包んでいる。金髪に対をなす様な碧眼は切れ長だが、厳しさを感じさせながら冷たさは感じられない不思議な瞳をしている。 180センチはある長身で、脚の長さは1メートル近くありそうだ。顔の輪郭はシャープで、どんなCGでも表現出来ない妖精の様な魅力があった。 もう一人の女……女の子は、その女とは対極に位置する容姿をしていた。絹の様な黒髪は前髪は目の上、横髪は肩まで、後ろ髪は腰まであった。瞳も髪と同じ様に黒いが、眠そうに半開きになっている。 身長は140センチ程しかなく、若干丸みを帯びた輪郭と相まって幼ささを強調していた。白い薄手のセーターに、踝まである長いスカートをはいている。 二人は全てが対極とは言ったが、唯一共通している部分があった。それは、どちらも異性処か同性の目さえ惹く魅力的な女性……という事だった。 さて、そんな魅力的な女性二人を引き連れた奴はどんな男なのだろうか…… 最近気付くのは、その身長だろう。180センチはある女性より頭ひとつ分高く、195センチは越えている。手首まであるTシャツを着て、ラフなジーパン姿ではあるが、その上からでもはっきりと発達した筋肉を纏っていると分かる。それも、大型の肉食獣の様に無駄無く引き締まった筋肉をしていた。 暗い茶髪は短く刈り込み、瞳の色は殆ど黒だった。髪は染めている不自然さはなく、地毛だと分かる。瞳も隣の女性とは違う種類の鋭さで、普通の人なら慌てて目を反らす迫力がある。
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