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2012年日本
東京
すこし都会から離れた郊外の町は今奇妙な噂が流れている。
それはこの町から少し奥に行った所にある大きな屋敷にまつわる噂だった。
[この屋敷は空き家なのだが、いつも夜になると一室だけ明かりが灯りそして人影がま窓を横切ったりする]というものらしい。
(ふ~ん…でそれが!?)
私の興味無さそうなセリフに友人はため息を一つ着いた。
(ね~私、そういった話し嫌いなの知ってるよね?)
(当然!!!!!!縁が嫌いなの知っててやってますこら!!)
(朋子って性格悪いよね~)
周りの友人達と学校でお弁当食べながら話していた。
朋子はこう言った噂やミステリーやオカルトが大好きだった。
逆に私東條縁{とうじょう ゆかり}
はこう言った話は大のニガテにしていた。
というより目に見えないものは信じない主義だった。
(縁は現実主義だからな~じゃあーさー確かめて見ようよ!?]
[えっ!?…マジで言ってるの?)
(あれ~縁ちゃん!?もしかしてビビってる?)
朋子は明らかにバカにするような顔で聞いてきた。
(ビビッてなんかないわよ!!ただそんなのに時間を割くのが勿体ないの!!!!!!)
私は必死に自分を抑えていた。
(ふ~んそうなんだ~怖いんだ~~!!)
ますます挑発的な朋子はオーバーな身振りで私を見てきた。
(行きなよ縁!!幽霊出たって得意の空手で倒せば良いじゃない!?)
(だ か ら!!!!!!私はぜーーー絶体に行かないからーーーー!!!!!!)
(やばっ!!!!!!縁が切れる!!!!!!ゴメンゴメン冗談よ~怒んないでよー)
朋子の言葉と同時にチャイムが鳴り休み時間が終わった。
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