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(いやーこの町来て日が浅いので話し相手ができて嬉しいですよ…)
私達は彼から紅茶を頂きさらにケーキまでだされ彼の話し相手になっていた。
彼はどうやらまだ引っ越ししたてでこの町に知り合いはいないらしい
体が弱いらしく定職にはつかず何か株の取り引きで生活しているらしいです。
感じはとても良くさらにイケメン、朋子は完全に虜になっていた。
しかし私は何故か早く帰りたくてしょうがなかった。
彼からヒシヒシと何かプレッシャーらしき冷たい空気が私達を包んでいた。
(おや?縁さん具合い悪いんですか?お顔か優れませんが…)
(縁なんか顔青白いよ?大丈夫?}
(ごめんなさい…何か雨で冷えたみたいで凄く寒くて…)
私は風邪から来る寒さなのか恐怖からくる寒さからなのか解らなかったしかしこの脳から発せられる危険信号は私を支配していた。
(何か薬をお持ちしましょう…)
彼は部屋を出て奥へいった。
私は今しかないと感じた。
ここを出るには今しかないと感じていた。
(朋子!!!!!!今すぐ出よう…)
私の目の前は歪んでいた。
朋子はすでに意識を失い倒れていた。
私は徐々に倒れていく…視界の中には紅茶とほくそ笑む彼が最後に見えた。
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