第1話 秘密の部屋

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(おや?起きてしまいましたか?薬の加減がまだできないようで…) 冷笑うかべながらヌッと扉から出てきた男を私は強く睨む (そんな怖い顔しないでください。仕方がないのですよ…) (仕方がない!?あんたこれは誘拐よ!!!!!!そのうち警察が来るわよ!!!!!!) 私が今できる最大の脅し… (別に…怖くないですよ…餌が増えるだけですから!!!!!!) 私は瞬時に感じた。 こいつはイカれてる。 私の頭に恐怖が打ち込まれた。 彼は鉄格子の前に椅子を持ってきてそこに腰かける。 そして私の手を目に留まらぬ早さで掴んだ。 (!!!!!!) 私は驚いた。 彼の手はとても冷たかった。 体温がなくさらに脈動すら感じない。 (どうです?冷たいでしょ?) 彼はクスクス笑いだした。
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