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「……あ~良い天気だな………」
ここは地球の日本という国のとある町のとあるアパート。
その一室で一人の青年がぼんやりと机に向かって空を眺めていた…。
その人物の名は『小泉 流花(こいずみ るか)』。俺の名前だ。
ったく、誰がこんな名前付けたんだ。流れる花で“るか”なんて。ただでさえ女顔だ何だと言われ続けているのに。俺は記憶にない両親を恨めしく思った。
「…今日も暑くなりそうだなあ……」
今の季節は初夏。からりとした暑さ、とは言い難いが、気持ちのいい風がまだ吹き抜ける。
椅子にもたれて1DKのアパートの開け放した小さな窓から大きな空をわけもなく眺める。空は快晴、白い雲が気持ち良さそうに漂っていた…。
「……暇だなあ………」
俺は今大学生。俺には親も兄弟もいないから、遠い親戚の人が援助してくれて生活できてる。大学のほうは奨学金で通わせてもらってる。哲学とか宗教とか科学とか……一見相反するように見えるかもしれないが、これが奥が深いんだ。だから勉強することは際限無くあるけど、そこは大学生。今日は平日の昼下がりだが、朝から一日授業のない俺はこうしてぼんやりした時間を過ごしていた。
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