偶然な再会

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あの後、物流の倉庫内を見学し小野坂さんと挨拶がてら得意先を廻った 事務所にいる時間が少なくて助かった 夕方には事務所に戻り、ディスクで雑務をこなす 彼女の席は来客対応の為か入口近くの右側にあり、隣には同じ歳くらいの女性が座っていた 事務所内の机は入口に向かい2つづつ並べられ、真ん中を通路とし左右対照になっている 俺の席は左側の前から3列目の通路側で、後ろはボスである小野坂さんが陣取っている 彼女からは振り向かない限り俺の姿が見えない 営業が10人、商品部担当が2人、事務が3人 倉庫の担当が3人にパートで働く人達を入れると50弱くらいだろう 本社や他の支店に比べたら大した事はないんだろうが 終業時間が過ぎ、初日で何もする業務がない俺は一足先に帰宅してもいいぞと小野坂さんから声を掛けられた 「お先に失礼します」 カバンを持ちディスク内で仕事をしている人に声をかけていく 彼女の前を通りすぎる時、小さな声でお疲れ様でしたと聞こえた
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