一日目 am10:00

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「呪いってなあ、一時流行ったホラーブームによくあるオカルト的な奴だろ?」  よく小中学生やらがやるこっくりさんやら一時期ホラーブームで流行ったドラマや映画でよく使われていた。幽霊、呪い、心霊写真。  一時期はホラー映画やドラマ、心霊検証番組もテレビを付ければ腐るほどやっていたほどだったが、いつの間にか消え去った。時代の移り変わりやメディアの影響、それでも夏になるとホラー特集などは雑誌によく掲載されているのだから、好きな人は好きなのだろう。 「そうです。オカルト的な特集は夏にかかせませんからね。で、昨日新人ライターが考えた企画の中にこんなのがあって」  見せられた一枚のA4の紙には、【呪いの石! 三つの変死事件の謎を追え!】と書かれていた。  変死事件といえば、通称【箱事件】だ。無差別に人間をバラバラにし、箱に詰める。そんな事件が都内で今月に入って三回も起こっている。 「で、その事件と呪いとなんの関係があるんだ? 確か、それぞれ犯人は捕まっていただろう? 全員容疑は否認しているらしいが」  呪いなんていうのは信じていなかったが、事件には興味がある。  だが、犯人は全員捕まっている。それを呪いと関連づける意味が私にはわからない。
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