第十話 タイムフロシキ

2/3
前へ
/147ページ
次へ
唯「うぅ…」 和「あら、どうしたの唯。具合でも悪いの?」 唯「うん、ちょっと頭イタイかも…」ズキズキ 和「そうなんだ。じゃあ私、生徒会行くね」 唯「ぇあっ?」 唯「ちょ、ちょっと待ってよ」 和「なに?」 唯「今、私 頭イタイって伝えたよね」 和「伝えたわね」 唯「そうしたら和ちゃんは?」 和「生徒会に行くわよね」 唯「どうして!?」 和「なにがよ」 唯「和ちゃんは私のおさなななじみだよね?」 和「おさなななじみじゃないけど幼馴染だとは思っているわ」 唯「だったらおさなななじみが頭を痛がってたら どうするの?」 和「必ず生徒会に行くしかないわ」 唯「どうして!?」 和「なにがよ」 唯「和ちゃんは私の事が大事じゃないの?」 和「大事よ。私は唯のことを誰よりも愛しているし、唯が私の家で居眠りしている間に唇を奪ったのはもちろんのこと、指を入れたこともあるしその証拠に、その時の写真もあるわ」 唯「出てけ!!」 和「じゃあ私、生徒会行くね」 ─平沢邸─ 唯「どうすればいいのかな」 ドラ「笑えばいいと思うよ」 唯「えへへ~」 ドラ「よかったよかった」 唯「ところで私は何を悩んでいたんだっけ」 ドラ「知るもんか」 唯「私が何を悩んでいたか思い出す道具ない?」 ドラ「思い出さない方がいいことも世の中にはあると思うよ」 唯「ここにドラ焼きが3つもあるよ」 ドラ「タイムテレビ~。これで時間をさかのぼって、唯ちゃんの記憶を辿っていこう」 唯「話が早いなぁ」ムシャムシャ ドラ「え~っと」カチャカチャ 唯「むしゃむしゃむしゃ」 ドラ「あっ、これじゃない?」 ドラ「学校で和ちゃんに頭痛を訴えたのに、無視されて唯ちゃん怒っているよ」 唯「あっ、そうだったよー」ムシャムシャ
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加