晴れのち雨

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晴れのち雨

蜃気楼の中にいる。 自然な私を演じながら時間だけは過ぎて行く。 私は、自然であり不自然だった。 幼いころから何か足りない物を探していた。今思えば小学校の頃 から探していたのかもしれない。 家庭は裕福とは到底言えなかった。小学校の頃、友人達は普通に新品のランドセルや靴、全てそろえて入学式に向かった。 でも、私だけは自然なようであり、不自然でもあった。靴だけはどうしても揃える事が出来なかった。 1つ足りない人生の始まりであった。
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