クリスマスの軌跡

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1年後~ 今年もサンタとトナカイが私のところにやって来る。 パパとママに会えると思っていた。 しかし… クリスマスイヴとクリスマスのちょうど間、午前0時になった。 それから1時間経っても2時間経っても、サンタに扮したパパとトナカイに扮したママは現れなかった。 あと1時間でクリスマスが終わってしまう。 窓を開け、空を見上げると、パサパサとした雪が落ちてきていた。 私は神様に祈った。 「神様…お願い…」 すると雪にまじって2つの輝く星が夜空に表れ、斜めにサッと落ち始めた。 「お願い…神様…」 すると空から聞き覚えのある声が… パパの声だ。 "ミク!淋しいだろうけど、いつでもパパとママは天国でミクを見守っているよ" そしてママの声も聞こえてきた。 "私たちに会えなくても悲しまないでね。強くなりなさい" ミクは涙を堪えながらこう叫んだ。 「パパ!…ママ!…ありがとう」 ――――完――――
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