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「桂先生」
「どうしたんだい?」
「いらっしゃるのが早過ぎやしませんか?」
キョウは肩をすくめて苦笑してみせた
「近くに薩摩藩邸があります。少し休まれたらどうです?今夜の会合は忙しくなりそうです」
「……そうだな」
桂はゆっくりと立ち上がり、キョウの肩をぽんと叩くと
「少しだけ休むとするよ。皆が集まったら呼んでくれ」
そう言うと、トントンと階段を降りていく音がした
「……これで…いいんだろうか?」
キョウは自問自答していた
答えのない問題にぶつかった気がした
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