池田屋

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近藤率いる幹部達は、地図を広げて頭を抱えていた 「観察方の報告では、最近は池田屋にも足を運ぶ浪士が多いらしい……が、ここは手堅く前々から馴染みのある四国屋か…」 「たしかに、あっちなら抜け道などは我々より熟知しているはずだから、あっちを用いても不思議はない…な」 「近藤さん、あんたは、総司、永倉、藤堂を連れて池田屋に行ってくれ。俺は斎藤を連れて四国屋へ行く」 「もし、どちらかが当たりだったら、一人遣いを走らせよう」 「うむ」 近藤は渋い顔で頷いた
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