獣道

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と、持ち上げたところ、ノバルの開けた空洞から聞き心地悪い音と共に薄暗い血が溢れるものだから、ノバルは顔をひきつらせ、ようやく荷台に載せることができた。 それから、緩慢な仕草でゆったりと村へと戻ることにした。 木々の間隔がまだらなために、荷台では通れぬところは、何度も何度も遠回りしつつ、進み続けた。
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