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鈴「おーい、終わったよ~」
そう言うと中からさっきの剣士の兄ちゃんとちょっと疲労の色の見える美人さんが出てきた
男「助けてくれて礼を言う、しかしこの人の護衛である以上警戒は怠れない
君が何者であるのかを教えてくれ」
まぁ当然だよね、空飛んでたし
別の山賊か何かの可能性もあるし用心するのは当然だ
しかし転生してきたとかは流石に伏せるべきであろう
鈴「そうだね、疑いたくはなるだろう。お・・・いや私は城ヶ崎鈴、故郷が滅びたから永住できる土地
を探して旅してるんだ」
男「嘘だろう?」
鈴「うん、うs・・・え?なんでバレたの?」
男「この世界に君の年齢と同じくらい、もしくは以内に滅びた国は聞いたことがない」
鈴「そっか、流石に即興で嘘は付けないか・・・・。ちょっと話しにくいことなんでテキトーにごまかそうと
思ったんだけど・・・・失敗か~」
男「名前は本当か?このあたりじゃ聞かない変わった名前なんだが」
鈴「それも話しにくい事情に当てはまるけど偽名ではないよ。納得は出来たかわからないが君たちも
自己紹介くらいしてくれてもいいんじゃない?」
男「そうだな。俺の名前はアル=カシュー、最初は旅の傭兵をしていたが数年前に今の主人に拾われてな。
今もこうして護衛をしている」
女「私はレイシス、レイシス=ストーン。アルの雇い主の娘です」
鈴「アルとレイシスね、一応今馴れ馴れしく話してるけど不快なら言ってね、敬語に直すから」
アル「いや、流石に命の恩人にそこまで言う気はないし話し方もそのままでいい」
自己紹介も終わりとりあえず一段落
二人に話を聞いた。
鈴「二人は馬車でどこまで行くつもりなんだい?」
アル「仕事を終えて帰る途中だ。この先の王都【ガルバニア】にな」
レイ「その途中で山賊に襲われたの。アルが怪我してないのは貴女のおかげね。ありがとう」
鈴「たまたま悲鳴を聞いて駆けつけただけさ、気にしないでいいよ」
取り敢えずこの先の王都【ガルバニア】に行くらしい。王都で仕事探しも悪くないな
鈴「じゃあ私もガルバニアに行きますか、行くとこないし」
アル「よかったら一緒に行くか?情けない話またさっきのようなことになると困るから護衛をしてほしいんだ」
レイ「それは名案ね、お願いできる?もちろん報酬も払います」
報酬か、悪くないな
鈴「迷惑じゃなければもちろん。喜んで引き受けるよ」
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