今日死んじゃいました

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パァァァァァァァア まだ光るかこんちくしょう ム「……あの~」 漸く光が収まってからムイムイが難しい顔でこちらに問う 「何?」 ム「大変言いづらいっていうか なんていうか まっ人の好き好きだから僕には関係ない事なんだけど なんで和服なの?」 「何かおかしい?日本人はこんな感じの服をきて歩いてんでしょう」 ム「それ何百年前の話!? 今の日本人全部和服だったら 多分語尾にごさるとか言う人が刀を持って肩で風きってるよ」 「違うの?」 ム「…………だめだこいつはやくなんとかしないと」 「あ゛?」 ム「なんでもありましぇん!! つかちなみに雑誌って何をみてたんですか?」 「え?なんだろ 表紙がえーとすごい顔した和服のギターを片手の兄ちゃんや姉ちゃんが沢山いたな たしか和……ゴス…?毎日違う部屋にいた年上のお姉さんが持ってきてたし良くわかんない」 そういやあの人あなたもこっちの世界に染まりなさいとかなんとか言ってたな… ム「お姉さんんんんんん!!なにも知らないいたいけな子になんて事刷り込んでんですか!!」 ムイムイが叫ぶ あたしの格好はおかしいのだろうか まぁ…いいよね どうせ変な世界にいくんだし 「ねぇ、もう転生するならしようよ いつまでもいつまでもこことかいい加減飽きた あたし以外も飽きたよ このノロマ更新の権化め」 ム「ハァ…ハァ…わかりましたよ いろいろ良くないけど 良いでしょう 転生する前に家族にお別れを言わなくていいので? まだあの世界でいう49日は過ぎてませんよ」 「ん、いいの どうせあたしの声はあっちに聞こえないだろうし 聞こえたら聞こえたで…さよならできなくなっちゃう」 ム「……そうですか。いや、そうですね それじゃアーベーに転送します 心の準備は?」 「とっくに」 ム「わかりました それじゃ……っあ!!」 「今度は何?いい加減にしろよ」 ム「すみません!恐いですから凄まないで!! ……名前、最後に教えて下さい あの世界での」 名前…か あたしの名前は…… 「………び」 ム「え?」 ―いい?人間なんて一度大きく咲き誇ったら最後儚く散ってしまうの だけどねその花をどれだけ綺麗に咲かせられるかで人生は大分違う だからあなたはどんな人でも見惚れるような強くて綺麗な花を咲かせなさい あなたの名前はそういう意味でつけたんだから ニコッ 「あたしの名前は 花火、夜空に大きく咲き誇る花火よ」
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