AMBER-1

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ほとんどの人間はこうして大人になるのだ。 耐えて、属さなければならない前提にある。 『彼』とは何かしらの指導者、権力的に上のもののことだろう(We're in hell under control of him→我々は、彼の制御の地獄の下存在する) しかし京は違うと言っている。上にも記した通り、この『地獄』に属し、我慢することとは、自我を押し殺すことだ。 『地獄』に手を差し伸べ、染まることも自我を隠すことだ。 そしてそのうち夢に見た舞台(琥珀色した約束の地で)に立って、自我の追求の末に出来上がった曲(小春日和の風=脈打つ歪んだ音 つまり、脈打つ=Dr.、歪んだ音=Gu.)を背に受ける。 そこで琥珀色した『自分の外から得た夢』を追いかけていた頃を思い出す。(小春日和の風を背にうけて思い出し) そしてあの頃から涙を流し、血を流し時を経て、琥珀色した新しい夢が『心』にある。と書いてある。 これは紛れも無く『自分の外から得た夢』でなく、『自分の心から生まれた夢』なのだ。 その区別として「」により強調表現となっている。 つまり、自分を見つめることが、また自分の視界を受け入れることが生きていく上で一番の人間に課された課題なのかもしれないということだ。 自分の心に存在する理性、本能、悪意、善意…自分の中の様々な感情との戦いなのだ。生きる強さ、弱さとはそこに見つかるのだろう。 しかし自分は強さは時に人生の邪魔をすると思っている。 だからこそこれを載せるのだ。 自分の理想像に近づく事を人生の目標とするのは苦しすぎる。 それでは『自分』が満たされない。人生を満たす事とは『自分』を満たす事なのだ。 自分が真に満たされるために生きる。 『強さ』は時に『自分』を殺す、『強さ』に囚われる事、本当はそれを雁字がらめと名付けるべきなのに人はそれを『弱さ』と呼ぶ。 『強さ』にしがみつく毎日… 立ち止まって自分の感情に耳を貸してみる。 それは幸せに導いてくれる。 人生を有意義にするのには『強さ』は全てじゃない。人生を有意義にするのは『幸福』である。 神は乗り越えられない試練を与えない。
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