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あたしが何でお水の仕事をすることになったか。
大好きだった彼氏が他の女に走ったから。
それから
お金が欲しかったからだ。
当時のあたしは、昼間はスーパーでレジを打っていた。
クレジットカードが優菜の人生を転落させてしまった。
多い時で20枚以上。
何でそんなにカード作ったかって?
ただスーパーに勤めてた娘と、競争しただけだけどね。
馬鹿らしいとも思わず、申し込み書を書いてポストにいれれば、何日かあとにはクレジットカードが手元に届いた。
その時はただカードを申し込んで、作るのが趣味みたいになってた。
けれど、一度でも覚えてしまったキャッシュレスのショッピングは、またたく間に優菜の金銭感覚を麻痺させた。
もともと優菜の金銭感覚は少し他人よりずれていた。
共働きの、裕福な家庭でお小遣いに困る事なく育ったせいだ。
父親は公務員。
母親は手芸店を営んでいた。
そんな普通の家庭に育った優菜が、何故ホステス?
って、思うでしょ?
あたしはただお金が稼ぎたかっただけ。
でも風俗は絶対に無理だったから、昼夜働いたの。
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