5人が本棚に入れています
本棚に追加
動機なんて、単純明解。
あたしは欲しいもの全てを、自分のものにしたかった。
ブランドの服。
輝く宝石。
高級車。
それでも優菜の心にポッカリ空いた元彼の存在が、やたら大きくて…。
酔いつぶれては、泣いた。
プリンセス・プリンセスの『M』
あの歌詞は、その頃のあたしそのものだった。
忘れたくても、忘れられない。
だから、違う恋に逃げたり、ショッピングで気を紛らわしたり…。
優菜って、バカだよね。
いつの間にか、カードでのショッピングは当たり前になっていた。
クレジットカードも20枚以上持ってると、一千万以上使える。
優菜の金銭感覚は、どんどん麻痺していき、月々の支払いは、30万を軽く超えていった。
最初のコメントを投稿しよう!