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『オーイ!ボールそっち回ったぞー!』
『ピー』
どうしてこんな日に日直なのよ…。しかも放課後に提出物の整理やらすか普通…!
「はあー…めんどくさいなぁ--。」
ガラッ…コツコツ…
私は提出物の整理を終え、職員室に持って行くとき…
ドガーンッッッッッ!!!!
「いたたたたた…」
角を曲がるとき誰かとぶつかってしまった。
「つつつ…。」
その人は痛そうに両手で頭を押さえている。
「あっ!あの…ごめんなさい!」
「ああ、大丈夫だよ。俺の方こそ見てなくてごめん。」
ん…?……この人どっかで見たような気がするような…
「…あっ!」
「えっ?」
思い出した!正門のチャラ男だ!
「え、えーと…」
名前は黄田なんとかだったな…私、この人あんま好きじゃないのに…。
私は彼から目を離そうとしたとき、ふと、彼の手の甲を見た。
「あ!」
「えっ!!」
すると、手の甲には血がじんわりとしみていた。
「怪我してるじゃない!」「あ…たいしたことな…」
「何言ってんのよ!行くよ!」
「どこに!?」
「保健室に決まってるでしょ!?」
私は彼の手を掴んで保健室まで走った。
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