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司祭とイオンの睨み合いの様な討論がしばらく続き、遂には
「化け物だなんて言われて、こんな所にレオンを置いて置けるか‼レオンは連れて帰るからな💢‼」
そう宣うと執務室を飛び出す
「待ちたまえっ、そんな勝手な事を💦」執務室を飛び出したイオンを慌て呼び止めようとした神官に
「パーミリオ侯が来る時には病室を移していたと言う事は、侯爵にレオンハルト様の現状を知られては不味いと言う事ですよね?」優美に微笑みながらネヴァルが声をかける
「な…何が言いたい…」動揺を隠し切れず声が震える
「立場もあるでしょうし、侯爵には此処で聞いた事の全てを話す事は止めて差し上げます」彼らの真意などどうでも良いとばかりに続ける
「な…それは…どういう意味だ…」狼狽を悟られまいと惚け様とするが
「黙ってて差し上げますからイオン様の好きにさせろって言っているのですが分かりませんか?」微笑みながらも有無を言わせぬ迫力で語りかけられ言葉を失う
「それでは退院の手続きよろしくお願い致しますね
どうせお金も侯爵から充分に貰っているのでしょうから」
そう言われ無言で頭をたれ項垂れた二人の様子に許可を得たものとし、アルマを促し、イオンを追って部屋を後にする
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