4 皇華翔来

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「あれ…この刻印の様な痣の広がり見たことがある…」 養父であるジーバス司祭の研究資料でこの症例は見たことがあった 「確かこれは…不死の呪いに似てる…穢れを貯め、生きたまま不死者になる呪い」 「しかし、ジークフリート様は確かレオンハルト様と同じ病で亡くなったと聞いていますが、病ではなく呪いと言うのであれば誰かがレオンハルト様とジークフリート様に呪いを掛けたと言う事ですか?」 「生きたまま不死者に?でもジークなんとかって死んじゃったんだよね?」 「あの…ところで、ジークフリートって誰?」 「ジークフリート様はゼッケル公の最初の御子息でイオン様レオンハルト様の兄上様にあたる方ですよ」 本来であれば公爵家の正統な跡取りだった者です 「なんでレオンやジークフリートにだけ不死の呪いが?僕やネヴァルさんには呪いなんてかかって無いのに?」 「アルマ様レオンハルト様の呪いを説く方法は何か?」 「おじいちゃんに聞いて見たら分かるかもだけど… おじいちゃんに聞くなら、一度ザルツの方に戻らないと」 「とにかくパーミリオ侯の所に戻って侯爵に呪いに詳しい人を探して貰わないと」 「そうだな、屋敷に一度戻ろう」
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