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君たちの話を聞いて労る様に
「その様な事があったとは…君たちは断ったがやはり護衛を就けるべきであったな
レオンハルトの事は分かった、私に任せなさい」
「ありがとう、叔父さん」
「この度はイオン達を助けて頂き、助かった礼を言う」ネヴァルの方を見そう礼をのべ
「改めて礼をしたいと思うが、貴方は何者なのか教えて頂きたい」その瞳は疑心で満ちていた
「え…とこの人は良い人だよ…それにとっても強いんだ‼一緒に来てくれるって言ってたからお願いします」
「そうだよアンちゃんは良い人だから気にしないでお願いだよ」
「この人来てくれなかったらイオン死んじゃったかも知れないの、お願い」必死でフォローしようとするものの
「得体の知れない者を君たちと行動させる訳には行かないだろう」
「お願いします、叔父さん」イオン達はネヴァを庇う様に彼の前に立ち、ニィは彼にしがみつき必死で懇願する
そんなに君たちに「ありがとうございます、私は大丈夫ですから」と徐にフードを剥ぎ
「私はネヴァル・オイゲル・ヴァン・アルファード・ゼッケルと申します
パーミリオ侯爵にはこのような無礼な挨拶となってしまい誠に申し訳ありません」と深々と礼を述べる
「やはり…な」
侯爵から完全に笑顔が消え殺気にも似たオーラが立ち上っている様な雰囲気を漂わせている
「ネヴァル殿、貴殿らがこの領内に入った報告は先ほど領内の者に受けたが…
まだ貴殿ら自身からの挨拶は受けては居らんのだが…」
「申し訳ありません、直ぐに使者を立てるべきでした」深々と謝罪(使者は立てたのだが…やはり奴らが…)
「正式な礼も無く領内を荒らされたとなれば領主としては貴殿を信用する訳にはいかぬ
貴殿の立場が明確になるまで、拘束させて頂く」
そう言うと部屋の中に侯爵家の護衛している数人の兵達が入りネヴァルを取り囲み剣を突き付ける
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