2・孤城炎上

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屋敷が燃えている… 僕等が屋敷に到着した時には、本宅の一角から火の手があがっていた 呆然とその場に立ちつくすしか出来なかった僕達 「イオン様、ご無事でしたか!?」 自分達を呼ぶ声にふと我に帰る 聞き覚えのあるその声に 「一体なにがあったんだ‼」とゲルバルトを問い詰める声に力が入る 「話は後で、今はとにかくこちらへ」 「だが…」 それでも状況を飲み込む事も出来ず動けずにいると 「リゼリア様の身の事もあります、今はこちらへ」 彼の言い分に今に従うしかなかった… ゲルバルトさんに促されて 私達は屋敷併設した建物へと連れて行かれた ここは使用人達の住居だというが… どうしてこんなところに? ゲルバルトさんは建物の奥へ、そしてある部屋へと連れて行かれる 一階の一番奥のその部屋は粗末な作り付けのクローゼットがあるだけの今のところ使用者も居ない様な部屋だ 部屋に着くとゲルバルトさんは屋敷の炎上の経緯とこれからどうすれば良いのかを簡潔に説明してくれた
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