2・孤城炎上

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「ネヴァル様屋敷が、何者かに襲撃されました…」 自室で休んでいた私に 突如その様な報告が舞い込んだ… ゼッケル公ナイトハルト様は現在、帝都に出向中で留守だった 屋敷の管理や領内の政務は私とゲルバルト任されている… 「イオン…イオン様とリゼリア様は無事なのか⁉」 「お二方共にまだ戻られては居ないご様子です」 その報告にホッと胸を撫で下ろす 「屋敷の者の避難と襲撃者の目的と特定を…」 「ネヴァル様も一刻も早く避難を!!」 「屋敷の者達の避難が先決だ」 イオン様とリゼリア様が居ないのは幸いしたが… 襲撃者が気になる… 『まさかまた母が何か仕掛けて来たのか? この所襲撃の手段を選ばなくなって来ている… まさか…公との約束を気付かれたのか… なれば余計に事を急がねば…』 私は武器を手に炎の中に飛び込んだ…
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