2・孤城炎上

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そこに、襲撃者の一人が駆けつけ。 「おい、イオンはすでにこの城を脱出した様だぞ」 「………無駄足だった訳か……では、此処にはもう用は無い…」 「待て!!ゲルバルトとそれに与する者は殺せとシェリル様からのご命令は!!」 「イオンさえ始末すれば、問題は解決出来る筈だ、これ以上の犠牲を出す必要は無いだろ…」 「シェリル様を裏切るつもりか!」 「俺はあのババァに従う気はない、殺したくば、お前達だけで勝手にしろ。」 と、一度蹴り飛ばした銃を再びゲルバルトへと放り出す。 手前まで転がって来た銃を手にし『なぜ銃を…そのまま放置すればこの男に始末されていた筈だが…』 「おい!貴様なぜそんな真似を!」 「丸腰相手じゃ目覚めが悪かろう…」と蔑む様に男に言うと、ゲルバルトを一瞥して、そのまま男は窓から城の外へと飛び出していった。 残された男は「……では、勝手にさせてもらうさ…」 と、襲撃者はゲルバルトへと襲い掛かる。 襲撃者の攻撃を間一髪でかわしながら、男が投げた銃で応戦する。 しかし、アンナを抱えたままのゲルバルトの反応が一歩送れた時、襲撃者の剣がゲルバルトを捕らえる。 「ッ!!」 その剣がゲルバルトへと振り降ろそうとされたその時倒れたのは襲撃者の方であった… 「無事か?ゲルバルト!!」 先ほどの男に良く似た面影を持つその男に私は助けられたのだ… 「…………ネヴァル様…」 そう命を狙った相手に助けられたのだ…
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