3.偽雷光

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ニィの夢 ぐるぐるする… 気持ち悪い… トーチ… 薄れゆく意識の中 懐かしい夢を… オイラは物心の付く頃から1人のグラスランナーの青年と共に旅をしていた 青年と言ってもグラスランナーなので7、8才位の少年にしか見ないけど 名をトーチ・リー実年齢は不明だけど、かなりの腕前の冒険者 トーチはオイラの父親でも、兄弟でもないけど オイラにとって誰よりも大切な友人であり師匠みたいだった… トーチとの冒険はいつまでも続くと思っていたが… ある街に向かう馬車の中で 馬車が何者かによって襲われた トーチは君を馬車に残し、外へと、 冒険者であるトーチは馬車の護衛を引き受けていた しばらくして、外は静かになったんだ… オイラはトーチの事が心配で 外へ そこには血塗れになり倒れているトーチ トーチの前に立つ返り血に濡れた様な真紅の鎧を身に付けた、1人の女が… 恐ろしさのあまりオイラが後退りをすると 女は何かを叫びながら オイラに襲いかかって来た 次の瞬間オイラは川の中に… トーチを殺したあの女の恐ろしい形相だけが 脳裏に焼き付いたまま… トーチを殺したあの女… 真紅の雷光(ライトニングスカーレット) あの恐ろしい女の姿が…
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