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私は、なんというか、
『疳の虫』な子供でした。
夜寝付いてから、朝まで起きないということがなく、
夢遊病のように起き上がっては、
幻を見て家中歩き回るような子供でしたし、
昼間は昼間で、
行き過ぎた空想癖で
両親をうんざりさせたものです。
周囲に人がいなければ、
小学校の高学年になってもまだ、
空想の中に住んでは
独りでブツブツ喋っている(珍しいことなのかどうかは未だにわかりませんが)
事など、しょっちゅうです。
次々に沸いてくる疑問を母にぶつけ、
納得が出来ないと、
それを新たな空想の肥やしにして、
倉庫に(我が家は材木問屋を営んでいましたので隠れる場所には困りません)隠っては、
一人で物語の中に入り込んで、
なかなか戻らずにいたのです。
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