きっかけという名のプロローグ

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  「キャーー!会長様!」 「僕を抱いて下さい!?」 「生徒会の皆様、素敵です」 野郎の黄色い声が体育館に響く。はっきり言ってうるさい 「はっ、俺様の喋りを邪魔する奴はお仕置きするぜ?」 「「「きゃぁああああ」」」 ますます上がる声にうんざりする。黙ることをしれ。いや、今のは俺の台詞ミスか まぁいい 「これで集会は終わりだ」 最後にニヤリと笑えば前辺りにいた生徒が多数倒れた。馬鹿じゃないのか 「お疲れさまです。でも最後のはやりすぎだと思います」 「知るか」 徹底した愛想笑いの副会長を無視して壇上を下り、生徒会室に向かう 「ちょ、待ちなさい」 後ろから聞こえる副会長の声に聞こえないフリをして はぁ、どうしてこうなったのか
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