プロローグ

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うれしいな。 お父さんがかたぐるまをしてくれるんだ。 「よーしいくぞ、魅」 「うん!」 足にとうさんのひろいかたをかんじながら、あたしは早く早くと思いながらこたえる。 「1、2ーさんっ」 ふわっと、とうえに上がった。 「わあー!」 お腹がくすぐったくて、あたしはおっきな声を出した。 「たかい!たかい!」 はれのお空に近づいた。 目の前に、いくらとんでもとどかなかった桜の花があった。 「お花だ!お花だ!」 あたしは手を伸ばす。ずっとさわってみたかったんだ。 「やさしくさわってあげるんだよ」 とうさんが言う 「うん!」
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