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裕二はその後、脱力感と無力感に襲われた。
夏樹の家族からは非難も無かったのに。
裕二はその後一線から身を引こうと決意し、同僚の奈美にそのことを話した。
その時、奈美が一言発した。
夏樹ちゃん、あなたを恨んでるかな?違う様な気がするな…私は。
不意にそんな言葉に一瞬苦虫潰した様な顔をした裕二に、
勉強しなよ。こんな子増やすことの無い様に。
こいつの言葉に一瞬動転したが、正直このままの日本医療に絶望感感じていた裕二に奈美は
私が応援する。ちょうど私昔留学経験があってアメリカの大学病院に在籍していたの。
そこの先生に話するから先生一緒に行かない?
一緒に?
うん、一緒に…
それが奈美。その後裕太の母になる人だった。
その後、2ヶ月後二人は渡米したのだった。
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