Act:Ⅱ 日常Ⅱ

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~?視点~ 今日も空は青い、まるであの日みたいに… 勇気達の居る秣羽菊家からかなり離れた密林の中に佇む建物の中にその声の主は居た。 青年と言うに相応しいその主はため息をつくと同時に空を見るのをやめ振り返った。 彼が居たのは建物内でも一際大きい最上階に位置する彼の部屋である。 部屋はあまり使われていないのか見るものの大半は新品同然。 そして広い部屋をさらに広く見せる要因は家具の無さである。 唯一あるものといえば、今さっきまで彼が見ていた窓の正面にある木材で出来た机と、窓の外から見て机の左側に位置するベッド、そして右側には衣服をしまうクローゼットぐらい。 そんな殺風景な部屋の真ん中に声の主を振り返らせた張本人の聖女の様な女性が立っていた。 そして、その聖女は静かに微笑み声の主にこう告げた。 「準備は整いました。いつ決行なされますか?柊様」 柊と呼ばれた声の主はその聖女に「そうだね、決行日は全員を集めてから決めることにしようか。 ミハク 魅駁ちゃん、全員集めてくれるかい?」と告げる。 魅駁と呼ばれた聖女は礼儀正しいお辞儀をして「かしこまりました」といいその場で消えた。 残った柊は窓の外を見て不適に微笑み 「待っててね、必ずあの薄汚い黒猫を引き剥がして助けてあげるから…」 と言った。
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