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―ねぇリッター!私達ずっと一緒よ!約束ね!!―
・・・懐かしい夢を見た気がする・・・。
木々が、そよそよと風になびく音を聞きつつ青年は自室のベッドで目を覚ます。
時計を見るとまだ朝の4時を示していた。
「早く、起きすぎたかな・・・?」
まだ少し眠たそうな眼をしながら青年は仰向けのまま小さくつぶやく。
《今から寝ても仕方ないし、
起きるか・・・。》
重たい体をゆっくり起こしベッドから起きると青年は背伸びをし綺麗に整頓された部屋のクローゼットから今日着るための衣服を取り出す。
青年の部屋には、写真立てが数個と、良い材質であろう木製の机が椅子と共に一つ。
そして先程青年の寝ていたベッドとクローゼットの中の衣類が数着、部屋のベッドと机の寄せてある右奥の壁と、クローゼットのある左の壁には薄い白地のカーテンがかかっており。
ベッドの枕元には携帯電話が置いてある。
そして先程見た時計は机の上にベッドから丁度見える位置に設置されている・・・。
つまりは最小限必要な物しかない綺麗過ぎる部屋である・・・。
もともと彼には物欲というものはあまりない。
だからこそ、物を欲しがる必要はなく最小限の物で我慢出来るのである。
だが、彼には物欲がない分ほかの欲がある・・・。
《さて、着替えたはいいが何をしようかな・・・?》
身支度が終わりベッドに腰掛けると青年はすることがなくなった。
こういう時にする事は特には無く、大抵そのままボーっとするしかないのである。
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