Act:Ⅱ 日常Ⅱ

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~勇気視点~ 「ん・・・。」 俺が返答をするとコイツは 「分かったら早く起きてくださいね?♪」 と言って俺から毛布を剥ぎ取った。 洗濯するとか何とか言ってた気もするが考える事も面倒くさいので止めておく・・・。 アイツは起きろと言っていたが、実際、呼ばれた時点で起きていた。 ただ目を開けていなかっただけで・・・。 (面倒くさい・・・。) そう思いつつも起きずにいてもっと面倒くさい事になるのは嫌なので俺は重たい体をベッドから起こす。 正直この動作さえ面倒くさい・・・。 しばらくするとノワールは朝食のトレーを持って帰って来た。 「勇気主人朝ご飯ですよ~」 「・・・面倒くさい。」 とりあえず、俺はいつも通りの返答を返す。 だがアイツは引かず「食べてください」とか「食べないと駄目です!」とか言ってくる・・・。 正直このやり取りすら面倒くさい・・・。 そしてアイツは、相変わらずとも言える笑顔のまま、 「食べないともっと面倒くさい事しますよ・・・?」 と言う。 ある意味でのトドメだ・・・ さすがにこれ以上面倒な事になるのは嫌だから、 「分かったよ・・・食えばいいんだろ・・・?」 と答える。 幸い食わしてくれるから物を食べるまでの工程の面倒くささは無い。 それでも、噛んだり飲んだりの面倒くささは残るけどな・・・。 あぁ、本当に面倒くさい・・・。 そう思いつつも俺はアイツの差し出してくる飯を食った・・・。
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