Act:Ⅱ 日常Ⅱ

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~ノワール視点~ 面倒くさい・・・。 そういいつつも勇気主人は、 僕が食べやすい大きさに分け差し出した朝食を食べている。 因みに今日の朝食メニューは、お茶漬けと麦茶とデザートのアロエヨーグルトで構成されている。 何故こんなど大きな屋敷に居つつもこんな質素な食事なのかというと、 さすがに普通の貴族のように朝からフルコースなどという胃腸に優しくなさそうな物を作りたくないという僕の意向だからである。 作る、と言ったから分かるだろうが、勇気主人の食事は朝・昼・晩と全て僕が管理している。 そして、時間が経ち時計の針が8時少し過ぎを指す頃には、全て食べ終わり片付けも終わっていた・・・。 勇気主人はというと、その後天気がいいにもかかわらず、いつも通り何もせずにボーっとして過ごしている。 これが主人の日課であり僕はそんな主人の御傍に仕え守る事が仕事である。 そしてここには腕の立つ庭師が居ると表したがその中の一人はこの屋敷内でも数少ない僕の友人(?)である・・・。 歳は僕よりも下でありながら少し大人びた思考をしていて。 ほんのりと癖のある月色の様な柔らかなクリームっぽい色をした金髪に、憂いを含んだ深緑の瞳をした綺麗5:カッコイイ5の青年である。 儚げな風貌をしており、指先や、腰周りからは少し女性を連想させられる・・・。 そんな彼の名前は、 イムビ サイキ 慰夢火 砕騎 この屋敷や広大な土地の持ち主であり、勇気主人の親御様である、 マツバギク  秣羽菊家に仕える腕のいい専属庭師にして、剣技大会では全戦全勝を誇る天才青年。 その実力は、刀を使わせたら右に出る者は居ないと謳われるほどで、剣技大会の出場者からは 「高嶺の剣技」と称されるほど・・・。 そして、それと同時に彼は屋敷や土地内の侵入者を排除すると同時に、秣羽菊家の訪問者の送り迎えやそれまでの警護役を担っている・・・。
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