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「何でだろ、なんて嘘だね。ごめんごめん。知ってるもんな。なぜこんなことになってるのか、わざわざ言葉にすることじゃなかったな」
ふらふら、ふらふら
闇の中で顔が揺れだす。
下に体があるはずなのに、それが無い。
見えないものはないのと変わらないのかもしれない。時計の振り子のように右へ左へ・・・
とめたくても、もしかしたら下に本当に体が無いんじゃないかと思うと近づけない。そんなバカげたことがあるはずがない。さっきあったんだ。今ないわけがない。そう思うのに、体が動かない。ピクリとも動かせない。
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