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こんなことがいつから始まったのか。
それはなんてことない、普通の日常だった。
突然かかってきた非通知の電話に、知り合いかもしれないと思って出たのだ。その時、向こうは何の反応も示さなかったから間違いだったのだろうと思うだけだった。しかし、その日の夜から、何度も何度も、かかるようになっていた。それがこの悪夢の始まりだった。
電話だけならばまだ何とかなったのかもしれない。
毎日毎日、視線があった。それは忍び寄るようにやってきた。最初は気にならなかったけど、常に見られているような感覚が始まった。ねっとりと頭から足までじりじりと見られているように感じられた。
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