詩集

14/14
前へ
/14ページ
次へ
?このまま? それからというもの 少女は魔法の勉強に没頭した またあの天使に会う為に 嘆いてばかりの 少女とは今は違う 少女は天使にお礼が言いたかったのだ いつまでもいてくれてありがとうと 魔法陣を描いて 召喚しようとしては 失敗ばかりだったが 少女はめげずに頑張った そのかいあってか とうとう、その時が訪れた あの頃のままの天使が 今目の前に訪れた 「やっと会えた。来てくれたんだ」 そう少女は言った 「今までありがとう。あなたたからの笑顔だけでどんなに私が救われたか。今度は私があなたの望みを叶える番、何でも言って天使さん」 天使は微笑んで、少女を抱き締めた 「私が望むのは神に背いてでも、あなたと一緒に居る事。それだけなの」 少女はその言葉に涙を堪えた そうして二人は祝福の鐘の音の中 微笑みあって お互いを守りながら 生きて行く事を決めた もう、誰にも引き裂かれる事のないように
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加