幻
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門の中は見渡す限り墓地になっていて。 どの墓石も手入れが行き届き木漏れ日が照らしてキラキラと輝いていた。 お墓なのに暗い感じが全くなくて。 爽やかな風と青い空に。 全てが綺麗で神秘的とすら感じてしまう。 ……一体何基あるんだろう。 ふと一つに目を向けると、見慣れた名前が刻まれていて。 その隣も、その奥も。 私が知る名前が刻まれている。
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