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「一日、一度は連絡入れること。無かった時点で捜索願い出すからね」 一瞬理解出来なくて、目を丸くしてた。 「ほら、母さんが怒鳴らないうちにはやく行っておいで」 ポンポンっと頭を叩かれて、ようやく意味を理解する。 「ありがとうございます……行ってきます!」 満面の笑みを浮かべて立ち上がって。 父に手を振って玄関をでる。 扉を閉めた途端に母の怒鳴り声が聞こえて。 でもそんなのはどうでも良い。 彼らに会いに行ける。 それだけで嬉しくてにやけるのを必死に抑えて。 私は電車に飛び乗った。
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