谷山志乃は素直に生きる

都会はジャングル

新しい制服にもやっと着慣れた、という雰囲気の女子中学生が軽やかに隣を過ぎる。

若いなぁ、と４つ上にあたる志乃は隣を過ぎ様に感じた。

たった４つ、されど４つだ。

２０代も３０代も過ぎ去った大人からすれば、五十歩百歩のような話ではあるだろう。

だが、現役１０代として、中学生と高校生には曖昧ではあるが、境界線のようなものを感じた。

立ち振舞いの差、であろうか。