El Akto 07

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黎音: ……いやしかし疲れるもんだな。 真由美: 否定は出来ないわね。あの手の演技は自分のタイミングだけじゃ出来ないから。 黎音: 発想は面白いとは思うんだが、いかんせん表現も巧いとは言えないジョシュだからな。 真由美: ジョシュって柳川の事よね? まあ、アマチュアなんだし少しくらいは仕方ないんじゃない? 黎音: 動く俺としては少し癪だ。まったく、困ったもんさ…… 真由美: (合わせるのは、むしろ私の方なんだけど……) 黎音: それにしても、あいつはTSF好きだな。 真由美: TSF? 黎音: Trans-Sex Fantasy、要するに性転換ものだ。俺達がやっているような奴さ。 真由美: ああ、なるほどね。確かにそれは思うわね。柳川って、よく「能力が貰えるなら性転換が出来るようになりたい」なんて言ってるし。でも、そんなに女っていい訳? 黎音: さあな。俺も現実では、生まれてこの方男としてしか存在していないからな。寧ろ分からないからなりたいんじゃないか? 真由美: 怖いもの見たさ、って奴? 黎音: 怖いかは知らないが。 真由美: まあ、私はわざわざ男になりたいなんて思わないけど。生まれたままで充分。 黎音: 賛成。俺も小説だけに留めておきたいもんだ。
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